製造現場で使われる刻印やマーキングは、品質管理やトレーサビリティに欠かせません。そこで本記事では、トーチョーマーキングシステムズ、山田マシンツール、ダイマックの3社を紹介します。それぞれの技術や製品の特徴を通して、ものづくりを支える刻印の魅力を見ていきましょう。
トーチョーマーキングシステムズ

引用元:https://www.tokyo-chokoku.co.jp
| 会社名 | トーチョーマーキングシステムズ株式会社 |
|---|---|
| 住所 | 千葉県八街市八街ろ87番378 |
| 電話番号 | 043-308-4301 |
高精度なマーキングを実現する技術とこだわり
トーチョーマーキングシステムズは、刻印や刻印機の設計から製造までをすべて自社で行う、日本でも数少ないメーカーです。この体制により、細かな品質管理や柔軟なカスタマイズ対応が可能となっています。製品に直接打刻を行うことで、部品ごとの製造履歴を明確にし、品質保証や偽造防止にも貢献しています。こうした仕組みは、自動車や機械、電子部品など、正確な履歴管理が求められる分野で特に重要です。
用途に合わせて選べるマーキング機器
トーチョーマーキングシステムズでは、現場の用途や作業環境に合わせて選べる多彩なマーキング機器を提供しています。まず注目されるのが「Patmark」シリーズです。モバイル式のドットマーカーで、スマートフォンから操作できる利便性があり、場所を選ばず使用できます。持ち運びがしやすく、屋外や大型製品への打刻にも対応できるのが特徴です。また、「MarkinBOX」シリーズはポータブルタイプとしてもデスク上でも使える柔軟な設計で、QRコードなどの精密な打刻も可能です。大量生産ラインでも効率的に運用でき、現場の生産性を高められます。
レーザーと刻印ツールで広がる選択肢
レーザーマーカーでは「HubLASER」シリーズを展開しています。視認性の高い刻印を可能にするフレキシブルファイバーレーザーマーカーで、非接触加工ならではの美しい仕上がりが特徴です。また、刻印や打刻に使用するツールも充実しています。「精巧刻印(Metal Stamp)」や「打刻ツール(Metal Stamping Tool)」など、高い精度と耐久性を兼ね備えた製品を多数提供しています。
細部までこだわった設計で、職人の技術を支える品質を実現しているといえるでしょう。製品や加工方法が多様化するなかで、トーチョーマーキングシステムズは「正確で消えない刻印」を通じて、ものづくりの信頼性向上に貢献しています。刻印やマーキングに関心のある企業にとって、頼れるパートナーといえるでしょう。
山田マシンツール

引用元:https://yamada-mt.co.jp
| 会社名 | 山田マシンツール株式会社 |
|---|---|
| 住所 | 東京都台東区台東1丁目23番6号 |
| 電話番号 | 03-3834-5041 |
工程集約と自動化を支える独自の発想
山田マシンツールは、単なる製品提供にとどまらず「Process Integrator(プロセスインテグレーター)」として、構想提案から設計・組立・加工まで一貫して対応しています。特に注目されるのが、独自の「SMAP工法」です。これは1台のマシンに複数の工程を集約するという発想で、作業効率の向上やコスト削減、スペースの有効活用を可能にしています。製造現場のニーズに合わせて柔軟に対応し、工程の自動化と高精度化を実現する体制を整えています。
精密加工を支える豊富な機械工具ラインナップ
同社が扱う機械工具は、切削・加工をはじめとするさまざまな用途に対応しています。ローレット加工やキー溝、ブローチ、ポリゴン加工など、金属加工に欠かせないツールを幅広く取りそろえ、さらにバリ取りやねじ加工、段取り改善のためのツールも充実しています。また、バニシング(研磨加工)に対応した製品や、作業効率を高めるクーラントホースなど、細部までこだわった工具が多数ラインナップされています。現場の課題を解決しながら、より高品質なものづくりを実現できるサポート体制が魅力です。
マーキング・FA分野で広がるソリューション
山田マシンツールは、製造現場で欠かせない刻印・マーキング機器も幅広く取り扱っています。プレス刻印機やレーザーマーカー、ドット刻印機(スタイラスマーカー)、ナンバリングヘッドなど、用途に応じた製品を展開しています。さらに、ハンディタイプ刻印機や彫刻機、インクジェット方式の「EBSハンディインクジェット」など、使いやすさと実用性を両立したラインナップをそろえているといえるでしょう。
また、FA(ファクトリーオートメーション)分野では、工程の集約や自動化を推進するシステム構築をサポートしています。構想段階から設計・組立・加工までトータルで対応し、生産ライン全体の最適化を支えているのです。
多様な業界で求められる効率化や高精度化に応えるため、山田マシンツールは製品と技術の両面から「ものづくり」を支えています。現場の課題を共に考え、解決へ導くパートナーとして、これからも製造業の発展に貢献していく企業といえるでしょう。
ダイマック

引用元:http://www.dimach.co.jp
| 会社名 | 株式会社ダイマック |
|---|---|
| 住所 | 東京都品川区南大井6-21-3 |
| 電話番号 | 03-3761-1121 |
世界水準のマーキング技術を提供する専門企業
ダイマックは、160年以上の歴史を持つプライヤー社製の刻印機を中心に、高精度で安定したマーキングを実現する装置を提供しています。航空機産業など、特に高品質が求められる分野でも使用されており、確かな性能と耐久性が評価されています。また、単なる販売代理店ではなく、トレーサビリティの専門家として、製造履歴の追跡を可能にする二次元コード(データマトリックス)対応の刻印機や認証装置なども提案していることも特徴です。
刻印に関する技術的なサポートやメンテナンスにも力を入れており、導入後のサポート体制も万全といえるでしょう。
用途に応じて選べる多彩な刻印機ラインナップ
ダイマックが扱う製品は、ドット式やスクライブ式など、自動化に対応した刻印機から手動タイプまで幅広く展開されています。「ドット式自動刻印機」は、針を高速で打刻して文字を形成する方式で、軽量なポータブル型から大型モデルまで豊富なバリエーションを揃えています。また「スクライブ式刻印機」は、ダイヤモンドや超硬素材のポンチで素材表面をひっかいて刻印する方式です。硬い金属にも深く美しい刻印ができ、静音性にも優れているため、精密な製品づくりに最適です。
そのほか、手動タイプの「ナンバリングヘッド」や「手動インパクトプレス」もラインナップされており、多品種・少量生産に適した手軽な打刻方法として活用されています。
複数文字を効率的に刻印できるホルダー式刻印
同社が取り扱う「ホルダー式刻印」は、複数の文字や記号を一度に刻印できる便利なマーキングツールです。通常の手打ち刻印が一文字ずつ打刻するのに対し、ホルダーに文字駒を並べてセットすることで、一度の打刻で複数桁をまとめて刻印できます。ホルダーは手打ち用とプレス機用の2種類があり、用途に応じて使い分けが可能です。文字駒(手打ちパンチ)にはクロム工具鋼が使用され、耐久性と刻印の鮮明さに優れています。ケース入りの100個セットとして販売されているほか、必要な文字のみ単品購入も可能です。
プライヤー社製のホルダー式刻印は、長年の実績に基づく高品質な製造技術により、抜群の精度と耐久性を実現しており、ロット番号や日付、記号などの連続刻印をスピーディーかつ正確に行えるため、製造履歴や品質管理を支えるツールとして高く評価されています。